大きく「シナモン」「カシア」「ニッキ」の3種に分けられるシナモン。スリランカ産を「セイロンシナモン」と言い、さわやかな甘みを帯びた香りを持ち、辛みはほとんどなく高級とされています。　一方で中国産やベトナム産が多い「カシア」。セイロンシナモンに比べると香りと辛みが非常に強く、日本で一番多く売られ、市場の多くのシナモンロールがカシアを原材料としています。また日本では飴や八つ橋などで知られる「ニッキ」日本肉桂も刺激のある香りです。

日本が第二次世界大戦に負け、1951年にサンフランシスコ講和条約締結後、世界で一番早く正式に日本と外交関係を結んだのはスリランカでした。 1951年9月、サンフランシスコ対日講和会議の席上、ロシアなどが主張した日本分割案に真向から反対して、これを退け、セイロン（現スリランカ）代表のＪ・Ｒ・ジャヤワルダナ蔵相(後に首相)は 「我々アジアの将来にとって、完全に独立した自由な日本こそが必要である」と演説しました。Ｊ・Ｒ・ジャヤワルダナ蔵相は「憎しみは憎しみによってやまず、愛によってのみやむ」というブッダの教えを引いて、対日賠償請求権を放棄し各国にそれに続くよう呼びかけたのです。インド、ラオス、カンボジアなどがこの呼びかけに答え、自発的に対日賠償請求権を放棄しました。後、日本は分断統治されることなく、現代にいたります。そして、日本もその恩を忘れずスリランカでのスマトラ地震の際には、日本がどの国よりいち早く大きな援助をしました。